第15章「副業か、昇進か」

雑記帳

🔷 はじめに:キャリアの“分かれ道”に立つとき

副業ブログを始めて1年——。

検索からの流入も安定し、月3万円の広告収益が出るようになった。

一方、会社ではマネージャー職から部長への昇進打診。

「責任が増えるけど、年収も上がるぞ」と上司は言う。

だが、その昇進を受けた瞬間、副業に割ける時間は確実に減る。

“昇進か、副業か”——40代管理職が直面するこの選択は、どちらかが正解ではない。

それは、「どちらの未来にコミットするか」を問われる問いだった。


🔷 昇進という“王道”の未来

昇進は、会社における正統な“ステップアップ”だ。

✅ メリット

  • 年収UP(100〜150万円程度の昇給が見込める)
  • 会社内での影響力が増す
  • 管理職研修や出張など、経験値の蓄積

✅ デメリット

  • 労働時間が伸びる(夜の時間がなくなる)
  • 精神的ストレスの増加
  • 副業時間がほぼゼロに

特に、副業が“時間の積み重ね型”(例:ブログ、YouTube)である場合、昇進=副業の失速を意味する可能性が高い。


🔷 副業という“自立”の道

副業を選ぶことは、「会社を頼らない収入基盤を育てる」道を選ぶこと。

✅ メリット

  • 将来の独立可能性が生まれる
  • 時間の自由度がある(会社と違って成果=報酬)
  • 会社依存度を減らせる=精神的安定につながる

✅ デメリット

  • 収入が不安定(特に初期は月数千円〜数万円)
  • 孤独な戦い(相談相手がいない)
  • 会社評価に悪影響のリスクも(副業に夢中と思われる)

🔷 どちらが正しいか?ではなく、「軸」を決めること

筆者自身、迷った。

部長職の打診を断るのは、社内的にもリスクがある。

でも、自分は“どんな未来を望むのか”と、真剣に考えた。

  • 10年後も会社の中で働き続ける自分を想像できるか?
  • 副業を育てていけば、家族と過ごす時間は増えるのでは?
  • 収入より「自由」のほうが、今は欲しいのでは?

そして気づいた。

「選ぶ」ことより、「捨てる」覚悟のほうが難しい。


🔷 ハイブリッド戦略という選択肢

副業か、昇進か——。実は、その二者択一でなくてもいい。

例えば、「昇進は受けつつ、ブログは外注を活用して継続する」など、工夫次第で両立も可能だ。

  • ChatGPTで記事の下書きを自動化
  • 外注ライターに構成を渡して執筆代行
  • 定期的な“運営チェック日”を決める

「戦略的な副業継続」こそ、管理職ならではの選択肢なのかもしれない。


🔷 終わりに:「自分の人生」を自分で選ぶ覚悟

副業を通して得たものは、収益だけではなかった。

  • 自分の力で価値を生み出す自信
  • 家族との共犯関係
  • 働く意味への問い直し

会社での昇進も、もちろん価値がある。

だが、自分の軸が「自由」や「家族」と合致しているなら、副業という道を育てる覚悟もまた正しい。

昇進か、副業か——答えは一つじゃない。

あなたが進みたい未来に、自信を持って進めばいい。

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